第26回全国建築塗装技能競技大会

内閣総理大臣賞に地元・福岡県支部の辰田英正さん

 



令和元年10 月16 日(水)、17日(木) の二日間にわたり、福岡県北九州市の西日本総合展示場において第26回全国建築塗装技能競技大会が開催された。本大会は昭和43年に東京で第1回が開催されて以来、脈々と四半世紀におよぶ歴史を刻み今大会で第26回を数えている。通常隔年開催で行われており、本会一大イベントとして定着し、塗装技能のレベルアップに計り知れない貢献をしている。この間、技術革新に よる新材料や新工法の開発、技能の発展的向上に加え、環境問題への社会的関心の高まりなど社会情勢が絶え間なく変化する中で、競技課題・使用材料 を変更するなど適宜社会のニーズに即して刷新し時代に適した競技大会としている。

今回の競技大会は九州ブロックの力を結集し「つなごう技能のタスキ!未来へ走れ!その匠の技で!」をテーマのもと、二年前から入念な準備を行いこ の日を迎えた。大会初日の10月16日午前8時15分、選手が入場し、開会式が挙行された。開会式では今大会会長を務める北原正会長、池田幹友大会実行委員長、長谷川秀樹審査委員長から挨拶があり、選手に 対して、選び抜かれた技能士として日ごろの実力を存分に発揮してほしいとエールが贈られた。その後、地元九州ブロック(福岡県)代表の横川 宏晃選手による宣誓後、定刻の午前10時に競技大会が開始された。これにより2日間にわたり全国各ブロック代表の44名による熱戦が繰り広げられた。競技は、コの字型に組まれた架台に事前に与えられている課題を仕上げるとともに、調色それぞれの課題を2日間の競技時間内に行うこととなっている。



部門別の課題は、①自由仕上げ( 自由課題)、②つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ、③下地作業パテ平滑仕上げ、④木目調仕上げ、⑤防水形外装薄塗材( 単層弾性) ローラー塗り仕上げ、 ⑥調色( 指定2色) であった。これら課題の多くは日々の仕事や錬磨で培った技能をいかに正確に表現し駆使するかにかかっているが、意匠性、創造力、芸術性が試される自由課題 もあり、長時間にわたり過酷で厳しい競技が行なわれる。

これまでフレックスコートによる仕上げが指定課題であったが今回より塗材が変更となった。そのため、どの選手も新たな課題に対応するために事前の 訓練に余念がなかった。自由課題は「商業施設の壁の一部を創作する」というもので、より実用性を考慮した塗装仕上げとした。前回から単色までの下 塗りが施されたモール ディング材を使用することが可能になり、競技大会当日の仕上げにより、表現の可能性が高まっている。自由課題の課題板には各選手が命名したタイトルを表記して行われた。

 

 来場した会員、役員のほか一般来場者や報道機関、選手関係者の熱い視線が注がれる中、選手たちは日頃の成果を発揮するべく各課題に取り組んだ。選手たちはいずれも各地区の選考を経て選ばれた卓越した技能の持ち主であり、非常に高いレベルでの作業をこなし上位入賞を目指して取り組んだ。