第25回全国建築塗装技能 競技大会

内閣総理大臣賞・国土交通大臣賞・厚生労働大臣賞を東京支部 選手が独占


平成29 年10 月25 日( 水)、26 日( 木)の二日間にわたり、愛知県名古屋市の愛知県体育館に於いて、第25 回全国建築塗装技能競技大会が開催された。

本大会は昭和43 年に東京で第1 回が開催されて以来、脈々と四半世紀におよぶ歴史を刻み今大会で第25 回を数えている。通常隔年開催で行われており、本会一大イベントとして定着し、塗装技能のレベルアップに計り知れない貢献をしている。この間、技術革新による新材料や新工法の開発、技能の発展的向上に加え、環境問題への社会的関心の高まりなど社会情勢が絶え間なく変化する中で、競技課題・使用材料を変更するなど適宜社会のニーズに即して刷新し時代に適した競技大会としている。

今回の競技大会は中部ブロックの力を結集し、二年前から入念な準備を行いこの日を迎えた。
大会初日の10 月25 日午前9 時15 分に開会式が挙行された。開会式では今大会会長を務める乃一稔会長、清水康二大会実行委員長、荒木俊成審査委員長から挨拶があり、選手に対して、選び抜かれた技能士として日ごろの実力を存分に発揮してほしいとエールが贈られた。その後、地元中部ブロック(愛知県)代表の青山拓也選手による宣誓後、定刻の午前10 時に競技大会が開始された。これにより2 日間にわたり全国各ブロック代表の48 名による熱戦が繰り広げられた。出場選手の中には女性選手の姿も見られ、業界に女性の進出が定着しつつあることが垣間見ることができた。


競技は、コの字型に組まれた架台に事前に与えられている課題を仕上げるとともに、調色それぞれの課題を2 日間の競技時間内に行うこととなっている。

部門別の課題は、①フレックスコート自由仕上げ(自由課題)、②つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ、③下地作業フレックスコート平滑仕上げ、④フレックスコート木目調仕上げ、⑤防水形外装薄塗材(単層弾性)ローラー塗り仕上げ、 ⑥調色(指定2 色)となっている。
これら課題の多くは日々の仕事や錬磨で培った技能をいかに正確に表現し駆使するかにかかっているが、意匠性、創造力、芸術性が試される自由課題もあり、長時間にわたり過酷で厳しい競技が行なわれる。フレックスコート自由課題は「商業施設の壁の一部を創作する」というもので、より実用性を考慮した塗装仕上げとした。今回から単色までの下塗りが施されたモールディング材を使用することが可能になり、競技大会当日の仕上げにより、表現の可能性が高まった。自由課題の課題板には各選手が命名したタイトルを表記して行われた。

来場した会員、役員のほか一般来場者や報道機関、選手関係者の熱い視線が注がれる中、選手たちは日頃の成果を発揮するべく各課題に取り組んだ。選手たちはいずれも各地区の選考を経て選ばれた卓越した技能の持ち主であり、非常に高いレベルでの作業をこなし上位入賞を目指して取り組んだ。

初日は午後6時15 分に荒木審査委員長の号令で予定通り競技は終了したが、選手が退場した後も審査員たちは選手たちの架台を見回しながら審査を行った。

競技は2 日目を迎え、26 日午前9 時30 分に再開すると、わずかな残り時間の中で各選手とも仕上げに取り掛かり、競技は一気にクライマックスに突入した。作品の完成度を高めるため、微に入り細に入り仕上げを加えていった。12 時、競技終了のアナウンスがあり、二日間に渡る長い戦いは終わりを告げた。表彰式が始まるまでの束の間のひととき、選手たちは控え室に戻り休息をとり、互いの健闘を称えあった。

審査は予想通り拮抗した。審査員は国土交通省の特別審査員と技能委員会推薦の9 名が担い、公平かつ厳正な審査を行なった。