第23回全国建築塗装技能競技大会

東京・神奈川ブロック(神奈川県)代表の沼田選手が技能日本一の栄冠に


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  平成25年10月3日(木)及び4日(金)の2日間にわたり、愛媛県愛媛市の愛媛県武道館において、第23回全国建築塗装技能競技大会が開催された。本大会は昭和43年に東京で第1回が開催されて以来、脈々と四半世紀におよぶ歴史を刻み今大会で第23回を数えている。今大会は、東日本大震災の影響で茨城県での開催が延期となり、4年ぶりの開催であった。通常隔年開催で行われており、本会一大イベントとして定着し、塗装技能のレベルアップに計り知れない貢献をしている。
この間、技術革新による新材料や新工法の開発、技能の発展的向上に加え、環境問題への社会的関心の高まりなど社会情勢が絶え間なく変化する中で、競技課題・使用材料を変更するなど適宜社会のニーズに即して刷新し時代に適した競技大会としている。
大会初日の10月3日午前9時に開会式が挙行された。開会式では今大会会長を務める多賀谷嘉昭会長及び西下武則大会実行委員長から選手へ健闘を称える挨拶があり、柏光一大会審査委員長がルールの説明を行い、地元四国ブロック(愛媛県)代表の銀岡勉選手による宣誓後、競技大会は定刻の午前9時30分に開始された。これにより2日間にわたり全国各ブロック代表の47名(1級技能士)による熱戦が繰り広げられた。今大会も女性選手が出場し、前回に続き明るい話題となっている。
競技は、今大会より「コの字型」に組まれた架台に事前に与えられている課題を仕上げるとともに、調色それぞれの課題を2日間の競技時間内に行うこととなっている。競技課題には新しく「モールディング」が採用された。発泡スチロールで作成され取り付けられている本会ロゴマークを塗装し、防水形単層弾性材で周囲をローラー塗りして仕上げるという課題である。
部門別の課題は、①フレックスコート自由仕上げ(自由課題)、②つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ、③フレックスコート平滑仕上げ、④フレックスコート木目調仕上げ、⑤防水形外装薄塗材(単層弾性)ローラー塗り仕上げ、⑥調色(指定2色)となっている。
これら課題の多くは日々の仕事や錬磨で培った技能をいかに正確に表現し駆使する
かにあるが、選手の意匠性、創造力や芸術性が試される自由課題もあり、長時間にわたり過酷で厳しい競技が行なわれる。今大会のフレックスコート自由課題は指定テーマを「応接室の壁面(20㎡目安)に創作する」から「ホテルの柱の一部を創作する」と塗装の場所を新たに明示してより実用性を考慮した塗装仕上げとし、さらに自由課題の課題板には各選手が命名したタイトルを表記して行われた。


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  多数の会員、役員のほか一般来場者や報道機関、選手関係者の見守る中、選手たちは手際よく各課題に取り組み、競技は白熱した。選手たちはいずれも各地区を代表する卓越した技能の持ち主であり、落ち着いて日頃の実力が発揮できるか否かが上位入賞への鍵となる。
午後5時30分、柏審査委員長の号令で1日目の競技を滞りなく終え、競技会場には選手諸氏の彩り鮮やかな作品が並び、審査員の厳しい目が注がれていた。作業に集中し緊張から開放された選手たちは宿泊施設に戻り翌日のために英気を養った。
競技は2日目を迎え、4日午前8時30分に再開した。各選手とも急ピッチで作業を進め競技は一気に佳境に入り、各選手たちは課題の仕上げとさらなる完成度を高め奮闘し続けた。

午前11時30分、競技終了のアナウンスがあり、選手は長い戦いを終えた。選手の顔に見られた安堵の表情がその激戦を物語っていた。表彰式までの束の間選手たちは控え室に戻り休息をとり、互いの健闘を称える姿にはすがすがしさを帯びていた。
審査は予想通り拮抗した。審査員は国土交通省の特別審査員と技能委員会推薦の12名が担い、公平かつ厳正な審査を行なった。

表彰式は、午後2時30分に池田昭大実行副委員長の司会で始まり、国歌、会歌の斉唱のあと二宮知央四国ブロック会長の挨拶、引き続き多賀谷会長が登壇し、挨拶で選手を優しく労った。次いで、塩崎恭久衆議院議員、国土交通省土地・建設産業局建設市場整備課の渡部諭企画専門官、神野一仁愛媛県経済労働部長の来賓挨拶の後、柏審査委員長が審査講評を行い、引き続き各賞の表彰伝達が行なわれた。今大会で見事総合得点第1位に輝いた東京・神奈川ブロック代表の沼田亮選手(神奈川県支部)に内閣総理大臣賞・国土交通大臣賞・厚生労働大臣賞が贈られた。

 沼田選手は卓越した技能を遺憾なく発揮し、すべての課題で満遍なく高得点を重ね総合得点で他選手から一歩抜け出した。フレックスコート自由仕上げ(自由課題)において一般見学者から投票いただき、第1位に輝いた九州ブロック代表の山岡一裕選手(熊本県)には特別賞が贈られた。表彰式では部門賞や特別賞を含めた各賞表彰状と記念品が来賓、会長より選手諸氏に授与され、表彰式に参加した多くの人たちより賞賛の拍手を浴びた。次いで今大会協力メーカーへの感謝状贈呈、来賓祝辞を賜った後に永田好一副会長の挨拶で閉会した。表彰式終了後直ちに競技会場に受賞を示す短冊が飾られた。

今大会出場選手すべての技能の優秀性は、業界の大きな誇りである。今日の建設業界を取り巻く環境が厳しい折、将来を担うこれら技能者たちは希望の光である。今大会を契機にさらなる研鑽を積み重ね、会社果ては業界の中心となる技能者に精進されることを願ってやまない。
以下は今大会の後援である。国土交通省、厚生労働省、愛媛県、松山市、中央職業能力開発協会、 (一社)日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本建築仕上材工業会、愛媛県建設業協会、(一社)愛媛県建築士事務所協会、(公社)愛媛県建築士会、NHK松山放送局、南海放送㈱、㈱愛媛新聞社ほか。

(出場選手記念撮影) (塩崎議員より内閣総理大臣賞
を授与される沼田選手)

〔※印 写真は塗料界展望社より提供〕
入賞者一覧

褒 賞 氏 名 年令 所属会社 支 部
内閣総理大臣賞
国土交通大臣賞
厚生労働大臣賞
沼田 亮 27 (株)ヌマタ 神奈川県
国土交通省 土地・建設産業局長賞
厚生労働省 職業能力開発局長賞
池田 佳広 35 (有)巧彩 京都府
愛媛県知事賞 青木 準 35 (有)加賀美塗装店 山梨県
愛媛県議会議長賞 銀岡 勉 26 (株)銀岡塗装店 愛媛県
松山市長賞 海老名 真琴 41 佐藤興業(株) 東京都
中央職業能力開発協会 会長賞 中島 幸司 37 (有)後藤塗装 北海道
一般社団法人日本塗料工業会
会長賞
金井 正義 32 (株)平林塗装 新潟県
日本塗料商業組合 理事長賞 山岡 一裕 26 (有)光塗装店 熊本県
日本建築仕上材工業会 会長賞 中村 奈夫 34 (有)影浦塗装工業 愛媛県
一般社団法人日本塗装工業会
会長賞
阿川 祐樹 32 (株)阿川塗装店 東京都
(敬称略)
【部門賞の部】
褒 賞 氏 名 年令 所属会社 支 部
フレックスコート自由仕上げ 審査員評価部門 海老名 真琴 41 佐藤興業(株) 東京都
フレックスコート自由仕上げ 一般来場者評価部門 山岡 一裕 26 (有)光塗装店 熊本県
つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ 沼田 亮 27 (株)ヌマタ 神奈川県
フレックスコート平滑仕上げ 沼田 亮 27 (株)ヌマタ 神奈川県
フレックススゥェード木目調仕上げ 海老名 真琴 41 佐藤興業(株) 東京都
防水形外装薄塗材E(単層弾性)ローラー塗り仕上げ 星野 義彦 42 (資)みうらや 新潟県
調色 池田 佳広 35 (有)巧彩 京都府
(敬称略)
【特別賞の部】
褒 賞 氏 名 年令 所属会社 支 部
愛媛県建設業協会 会長賞 中村 奈夫 34 (有)影浦塗装工業 愛媛県
一般社団法人愛媛県建築士事務所協会 会長賞 大河 道春 40 (株)ニコー 愛媛県
公益社団法人愛媛県建築士会 会長賞 銀岡 勉 26 (株)銀岡塗装店 愛媛県
NHK松山放送局 局長賞 亀井 勇一 31 (有)影浦塗装工業 愛媛県
南海放送株式会社 社長賞 平野 愛 41 岡 塗装工業(株) 福岡県
愛媛新聞社 社長賞 貝賀 睦 38 (株)ケンソウ 茨城県
(敬称略)
出場選手一覧
ブロック 選 手 氏 名 年齢 支 部 所 属 事 業 所
北海道

3名
中島 幸司 37 北海道 (有)後藤塗装
山口 拓 37 北海道 小椋塗工(株)
辻元 隼平 30 北海道 辻元塗装工業(株)
東 北

4名
煙山 和幸 42 秋田 田口塗装工業(株)
西村 健 29 秋田 (有)共立塗装
井上 博貴 31 山形 (株)ナカムラ
岡崎 康博 30 山形 (株)カトペン
関 東


6名
大矢 淳一 38 長野 (有)大矢塗装店
青木 準 35 山梨 (有)加賀美塗装店
貝賀 睦 38 茨城 (株)ケンソウ
木村 仁一 29 茨城 園部塗装工業(株)
豊田 智教 38 千葉 呉光塗装(株)
大木 清 29 栃木 中島塗装(株)
東京

神奈川


6名
海老名 真琴 42 東京 佐藤興業(株)
小泉 悠哉 23 東京 (株)中村塗装店
阿川 祐樹 32 東京 (株)阿川美装店
大島 教幸 38 東京 (株)大日塗装
沼田 亮 27 神奈川 (株)ヌマタ
伊藤 武志 36 神奈川 (株)加藤塗装店
北 陸

4名
西村 圭 37 富山 勝原塗装(株)
前田 直人 29 富山 (有)大崎塗装
星野 義彦 42 新潟 (資)みうらや
金井 正義 32 新潟 (株)平林塗装
中 部


5名
大原 裕司 34 静岡 (株)内山塗装
今枝 紀之 35 愛知 乃一塗装工業(株)
上川 武 27 愛知 大南工業(株)
大森 憲太郎 34 岐阜 (株)大装
丸山 将嗣 38 三重 ツタ塗装工芸
近 畿


6名
三木 実 53 兵庫 (株)日誠社
大藤 英一 43 滋賀 (有)大藤
大城 和也 31 大阪 (株)石渡康三郎塗装店
奥村 健一 33 大阪 (株)協榮リノベイション
池田 佳広 35 京都 (有)巧彩
森田 博紀 27 京都 イーペック(株)
中 国

3名
佐藤 祐亮 29 島根 (株)佐藤企業
鈴木 秀和 33 鳥取 (有)鈴木塗工
濱本 正二郎 45 広島 (株)装業社
四 国

4名
大河 道春 40 愛媛 (株)ニコー
中村 奈夫 34 愛媛 (有)影浦塗装工業
銀岡 勉 26 愛媛 (株)銀岡塗装店
亀井 勇一 31 愛媛 (有)影浦塗装工業
九 州


6名
平野 愛 41 福岡 岡塗装工業(株)
長谷川 陽 36 福岡 (有)長谷建装
山岡 一裕 26 熊本 (有)光塗装店
押川 敏之 25 宮崎 (株)くちき
床並 雄基 28 鹿児島 (有)濵崎工業
浅井 昌樹 28 鹿児島 (株)植村
47名
(敬称略)


第57回定時総会
第43回全国大会等開催

創立60周年記念式典

第24回
全国建築塗装技能競技大会

NHK放送 『あしたをつかめ』
建築塗装技能士の紹介が
行われました。


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