第22回全国建築塗装技能競技大会

関東ブロック(茨城県)代表の松田選手が技能日本一の栄冠に
関東ブロック(山梨県)代表の青木選手が新人賞に輝く


  平成21年10月7日(水)及び8日(木)の2日間にわたり、岡山県岡山市の岡山県総合グラウンド体育館(桃太郎アリーナ)において、第22回全国建築塗装技能競技大会が開催された。本大会は昭和43年に東京で第1回が開催されて以来、脈々と四半世紀におよぶ歴史を刻み今大会で第22回を数えている。隔年開催で行われており、本会一大イベントとして定着し、塗装技能のレベルアップに計り知れない貢献をしている。
  この間、技術革新による新材料や新工法の開発、技能の発展的向上に加え、環境問題への社会的関心の高まりなど社会情勢が絶え間なく変化する中で、競技課題・使用材料を変更するなど適宜社会のニーズに即して刷新し時代に適した競技大会としている。

   大会初日の10月6日午前9時に開会式が挙行された。開会式では今大会会長を務める白川隆幸会長及び辻修二大会実行委員長から選手へ健闘を称える挨拶があり、義野寛幸大会審査委員長がルールの説明を行い、地元中国ブロック(岡山県)代表の小野啓紀選手による宣誓後、競技大会は定刻の午前9時30分に開始された。これにより2日間にわたり全国各ブロック代表の大賞の部26名(1級技能士)及び新人賞の部26名(2級技能士)による熱戦が繰り広げられた(大賞の部新人賞の部各々1名病欠)。今大会は、大賞の部、新人賞の部で1人ずつ女性選手が出場し、女性が2人出場したのは前回に続き2回目となり明るい話題となった。
  競技は両部門とも幅約1メートル、高さ1.8メートルの長方形の側面に事前に与えられている課題を仕上げるとともに、吹付、調色それぞれの課題を2日間の競技時間内に行うこととなっている。
   部門別の課題は、「大賞」の部が①フレックスコート自由仕上げ(自由課題)、②つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ、③フレックスコート平滑仕上げ、④フレックスコート木目調仕上げ、⑤防水形複層仕上げ塗材E模様吹き凸部処理仕上げ、⑥調色(指定2色)となっている。また「新人賞」の部は①フレックスコート自由仕上げ(自由課題)、②つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ、③合成樹脂エマルションペイントローラー塗り仕上げ、④フレックスコートラグローリング仕上げ、⑤防水形外装薄塗材(単層弾性)ローラー塗り仕上げ、⑥調色(指定2色)となっている。

大会模様はこちらからご覧ください


  これら課題の多くは日々の仕事や錬磨で培った技能をいかに正確に表現し駆使するかにあるが、選手の意匠性、創造力や芸術性が試される自由課題もあり、長時間にわたり過酷で厳しい競技が行なわれる。今大会のフレックスコート自由課題は指定テーマを「自治体の庁舎及び市民ホール等の内壁面に創作する」から「応接室の壁面(20㎡目安)に創作する」と塗装の場所・面積を新たに明示してより実用性を考慮した塗装仕上げとし、さらに自由課題の課題板には各選手が命名したタイトルを表記して競うこととなった。
  多数の会員、役員のほか一般来場者や報道機関、選手関係者の見守る中、選手たちは手際よく各課題に取り組み、競技は白熱した。選手たちはいずれも各地区を代表する卓越した技能の持ち主であり、落ち着いて日頃の実力が発揮できるか否かが上位入賞への鍵となる。

  午後5時30分、義野大会審査委員長の号令で1日目の競技を滞りなく終え、競技会場には選手諸氏の彩り鮮やかな作品が並び、審査員の厳しい目が注がれていた。作業に集中し緊張から開放された選手たちは宿泊施設に戻り翌日のために英気を養った。
競技は2日目を迎え、7日午前8時50分に再開した。各選手とも急ピッチで作業を進め競技は一気に佳境に入り、各選手たちは課題の仕上げとさらなる完成度を高め奮闘し続けた。
午前11時50分、競技終了のアナウンスがあり、選手は長い戦いを終えた。選手の顔に見られた安堵の表情がその激戦を物語っていた。表彰式までの束の間選手たちは控え室に戻り休息をとり、互いの健闘を称える姿にはすがすがしさを帯びていた。
審査は予想通り拮抗した。審査員は国土交通省の特別審査員と技能委員会推薦の10名が担い、公平かつ厳正な審査を行なった。採点が集計され直ちに競技会場に受賞を示す短冊が飾られた。











(大賞の部 1位・松田選手)
  表彰式は、午後2時30分に永田好一常任理事(技能委員長)の司会で始まり、白川会長が登壇し、挨拶で選手を優しく労った。次いで義野大会審査委員長が審査講評を行った後、各賞の表彰伝達が行なわれた。今大会「大賞の部」で見事総合得点第1位に輝いた関東ブロック代表の松田光司選手(茨城県支部)に国土交通大臣賞、「新人賞の部」で同じく総合得点第1位の関東ブロック代表の青木準選手    (山梨県支部)に厚生労働大臣賞がそれぞれ贈られた。両選手は卓越した技能を遺憾なく発揮し、すべての課題で満遍なく高得点を重ね総合得点で他選手から一歩抜け出した。
  また今回よりフレックスコート自由仕上げ(自由課題)において一般見学者から投票いただき、第1位に輝いた東京・神奈川ブロック代表の田中努選手(東京)には特別賞が贈られた。田中選手はフレックスコート自由仕上げ(自由課題)の部門賞にも輝きダブル受賞である。表彰式では部門賞や特別賞を含めた各賞表彰状と記念品が来賓、会長より選手諸氏に授与され、表彰式に参加した多くの人たちより賞賛の拍手を浴びた。次いで今大会協力メーカーへの感謝状贈呈、来賓祝辞を賜った後に瀧山快助副会長の挨拶で閉会した。










    (新人賞の部 1位・青木選手)
  今大会出場選手すべての技能の優秀性は、業界の大きな誇りである。今日の建設業界を取り巻く環境が厳しい折、将来を担うこれら技能者たちは希望の光である。今大会を契機にさらなる研鑽を積み重ね、会社果ては業界の中心となる技能者に精進されることを願ってやまない。
  以下は今大会の後援である。国土交通省、厚生労働省、岡山県、岡山市、中央職業能力開発協会、 (社)日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本建築仕上材工業会、岡山商工会議所、岡山県中小企業団体中央会、岡山県職業能力開発協会、岡山県塗料商業会、NHK岡山放送局、山陽新聞社、RSK山陽放送ほか。



(大賞の部 選手)  (新人賞の部 選手)


入賞者一覧
■大賞の部■
大 賞 の 部 No 氏   名 支 部 所属会社
国土交通大臣 賞 25 松田 光司 茨 城 ㈱松田商事
国土交通省 総合政策局長賞 24 大野 広 熊 本 ㈲光塗装店
岡山県知事賞 20 小野 啓紀 岡 山 松岡塗装㈱
岡山市長賞 14 田中 努 東 京 佐藤興業㈱
中央職業能力開発協会長賞 9 藤野 充 茨 城 伊藤塗装店
(社)日本塗料工業会長賞 16 佐藤 博之 宮 城 ㈱松川塗装店
日本塗料商業組合理事長賞 17 大河 道春 愛 媛 ㈲西岡塗装工業
(社)日本塗装工業会長賞 8 坂本 隆宏 奈 良 ㈱カラービケン
努力賞 他出場者全員
(敬称略)
■新人賞の部■
新人賞 の 部 氏   名 支部 所属会社
厚生労働大臣 賞 青木 準 山 梨 ㈲加賀美塗装店
厚生労働省 職業能力開発局長賞 川崎 敏宏 福 島 ㈱福島塗装店
岡山県知事賞 東海林 英明 宮 城 ㈱阿部塗装工業
岡山市長賞 難波 達矢 愛 知 ナガエ塗装㈱
中央職業能力開発協会長賞 池本 竜也 大 阪 ㈱五十嵐塗装店
(社)日本塗料工業会長賞 髙尾 力也 東 京 栗田塗装㈱
日本建築仕上材工業会長賞 瀧島 宏一 東 京 ㈱中村塗装店
(社)日本塗装工業会長賞 齋藤 光昭 静 岡 ㈱共栄社
努力賞 他出場者全員
(敬称略)
■部門賞の部■
大賞 の 部   部 門 賞 氏   名 支部 所属会社
課題A フレックスコート自由仕上げ(自由課題) 田中 努 東 京 佐藤興業㈱
課題B つや有合成樹脂エマルションペイント
刷毛塗り仕上げ
大河 道春 愛 媛 ㈲西岡塗装工業
課題C フレックスコート平滑仕上げ 大野 広 熊 本 ㈲光塗装店
課題D フレックススェード木目調仕上げ 佐藤 博之 宮 城 ㈱松川塗装店
課題E 防水形複層仕上塗材
E模様吹き凸部処理仕上げ
小野 啓紀 岡 山 松岡塗装㈱
調 色 坂本 隆宏 奈 良 ㈱カラービケン
(敬称略)

新人賞 の 部   部 門 賞 氏   名 支部 所属会社
課題A フレックスコート自由仕上げ(自由課題) 亀井 勇一 愛 媛 ㈲影浦塗装工業
課題B つや有合成樹脂エマルションペイント
刷毛塗り仕上げ
池本 竜也 大 阪 ㈱五十嵐塗装店
課題C 合成樹脂エマルションペイントローラー
塗り仕上げ
青木 準 山 梨 ㈲加賀美塗装店
課題D フレックススェードラグローリング仕上げ 池本 竜也 大 阪 ㈱五十嵐塗装店
課題E 防水形外装薄塗材E(単層弾性)
ローラー塗り仕上げ
難波 達矢 愛 知 ナガエ塗装㈱
調 色 川崎 敏宏 福 島 ㈱福島塗装店
(敬称略)
■特別賞の部■
特別賞 の 部    種 目 氏 名 支部 所属会社
フレックスコート自由仕上げ
(一般投票の部)
大 賞 田中 努 東 京 佐藤興業㈱
岡山商工会議所 会頭賞 大 賞 小野 啓紀 岡 山 松岡塗装㈱
岡山県中小企業団体
中央会 会長賞
新人賞 浜辺 洋志 広 島 ㈲マツシタ
NHK岡山放送局 局長賞 新人賞 徳光 絢太 山 口 村上建築塗装㈲
山陽新聞社 社長賞 大 賞 山本 忠司 島 根 タナカ塗装システム㈱
RSK山陽放送社長 賞 大 賞 河本 猛  鳥 取 ㈲牧田塗装店
(敬称略)
出場選手一覧
■大賞の部■
地 区 選 手 氏 名 年齢 支 部 所 属 事 業 所
北 海 道
(2 名)
石 井 建 26 北海道 ㈱ 瀬 尾 塗 装 部
大 室 健 治 35 北海道 ㈲ ソ エ ダ 塗 装 工 業
東 北
(2 名)
佐 藤 博 之 31 宮 城  ㈱ 松 川 塗 装 店
伊 藤 正 喜 48 福 島 篠 崎 塗 装 工 業 ㈱
関 東
(3 名)
松 田 光 司 37 茨 城 ㈱ 松 田 商 事
藤 野 充 33 茨 城 伊 藤 塗 装 店
中 嶋 薫 37 群 馬 中 嶋 塗 装 工 事 ㈱
東京

神奈川
(3 名)
海老名 真 琴 37 東 京 佐 藤 興 業 ㈱
田 中 努 37 東 京 佐 藤 興 業 ㈱
鈴 木 孝 行 26 神奈川 亀 谷 塗 装 工 業 ㈱
北 陸
(2 名)
山 口 孝 35 福 井 ㈲ タ ケ シ マ
武 田 浩 二 31 石 川 ㈲ 酒 野 塗 装 店
中 部
(3 名)
小 幡 健太郎 30 岐 阜 坪 井 塗 装 工 業
平 山 知恵子 32 愛 知 ナ ガ エ 塗 装 ㈱
片 岡 工 36 三 重 ㈱ イ ノ モ 塗 装
近 畿
(3 名)
島 田 宗 彦 34 大 阪 竹 林 塗 装 工 業 ㈱
坂 本 隆 宏 37 奈 良 ㈱ カ ラ ー ビ ケ ン
池 端 広 義 34 和歌山 吉 川 塗 装 ㈱
中 国
(3 名)
小 野 啓 紀 28 岡 山 松 岡 塗 装 ㈱
山 本 忠 司 51 島 根 タナカ塗装システム ㈱
河 本 猛  35 鳥 取 ㈲ 牧 田 塗 装 店
四 国 大 河 道 春 36 愛 媛 ㈲ 西 岡 塗 装 工 業
九 州
(4 名)
長谷川 陽 32 福 岡 ㈲ 長 谷 建 装
川野 忠幸 41 大 分 ㈱ 佐 藤 塗 工
大野 広 34 熊 本 ㈲ 光 塗 装 店
長友 悠介 26 宮 崎 ㈲ 島 末 塗 装 店
26名
(敬称略)
■新人賞の部■
地 区 選 手 氏 名 年齢 支 部 所 属 事 業 所
北 海 道
(2 名)
中 島 龍 二 27 北海道 ㈱ マ ツ ヤ 塗 装 工 業
中 村 幸 正 25 北海道 ㈱ 会 田 塗 装 工 業
東 北
(2 名)
東海林 英 明 31 宮 城 ㈱ 阿 部 塗 装 工 業
川 崎 敏 宏 28 福 島 ㈱ 福 島 塗 装 店
関 東
(3 名)
秋 田 武 史 33 茨 城 ㈱ 三 陽 塗 装 商 会
佐 藤 公 彦 31 栃 木 坂 本 塗 装 ㈱
青 木  準 31 山 梨 ㈲ 加 賀 美 塗 装 店
東京

神奈川
(4 名)
成 瀬 勝 也 22 東 京 ㈱ 中 村 塗 装 店
瀧 島 宏 一 22 東 京 ㈱ 中 村 塗 装 店
髙 尾 力 也 23 東 京 栗 田 塗 装 ㈱
松 川 裕 司 23 東 京 佐 藤 興 業 ㈱
北 陸
(2 名)
佐々木 貴 久 27 福 井 ㈲ 永 田 塗 工
的 場 和 也 29 石 川 スタンドアドサービス ㈱
中 部
(3 名)
齋 藤 光 昭 30 静 岡 ㈱ 共 栄 社
難 波 達 矢 26 愛 知 ナ ガ エ 塗 装 ㈱
赤 塚 新 29 三 重 ㈱ 赤 塚 塗 装 店
近 畿
(3 名)
池 本 竜 也 21 大 阪 ㈱ 五 十 嵐 塗 装 店
広 瀬 真 悟 24 京 都 イ ー ペ ッ ク ㈱
村 上 元 気 25 滋 賀 ㈱ ム ラ カ ミ
中 国
(2 名)
徳 光 絢 太 24 山 口 村 上 建 築 塗 装 ㈲
浜辺 洋志 21 広 島 ㈲ マツシタ
四 国
(2 名)
亀 井 勇 一 27 愛 媛 ㈲ 影 浦 塗 装 工 業
粂 野 萌 美 23 愛 媛 ㈲ 大 野 塗 装 店
九 州
(3 名)
浅井 昌樹 24 鹿児島 ㈱ 植 村
古﨑 正崇 24 熊 本 ㈱ こ ざ き
江崎 雄介 30 福 岡 岩 橋 塗 装 工 業 ㈱
26名
(敬称略)

PictRuler

第58回定時総会
第44回全国大会等開催

創立60周年記念式典

第24回
全国建築塗装技能競技大会

NHK放送 『あしたをつかめ』
建築塗装技能士の紹介が
行われました。


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